SZNK March 別邸












おのぎのあ





純正の涙を装填する







こぼれ種の白を蹴散らす






ちんぴら





殷の卜骨静謐に収まる







青銅器時代、戈、戈、戈、戈






けいえむ





ジンライム道だけがあり街は無し







哀しみの片割れとしてもつ煮込み




平安まだら





つっぱり棒おちるまでの平和







二行の脚を黙読中の海




木野清瀬





月のない夜に穴のない不安







あんぱんの臍に桜を詰める指




石原とつき





夜の夜が均一の匂いの木蓮が白







卵滴のふりかえるそこからサルビア




石川聡





笑うあなたから剥がれた透明なかさぶた







死へぐんぐん寄る間際あける夜




叶裕





地球てふ義眼をねぶる夜の舌









義足外せば余白の寒さ




岩渕幸弘





吹きだしの満月に好きと書く







日がな一日陽の栞夢にさし






※すみません!


⑰を⑲としばらく表示しておりました!「吹き出しの・・」の句は⑰です。




大川崇譜





いよいよはなびら回転しながら上を向く







不織布たしかにあった声予期せず終了しました




若木はるか





はるのひかりになっている







くたびれた街あたたかな春が濡らす






さいとうこう





吉祥寺スラップスティック春の月







夕焼けとすこし歩いた事




大迫秀雪





水仙をなでたら虫がとんでった







雀はしゃぎこぼれてあやかる朝だ






SZNKnet

サザンカネット句会のメンバー内ブログです。 DMはTwitterの@genuinegohanteiまで。

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